ずぶ濡れのあいらぶゆーー!!

不器用な僕なりに君に全てをあげる

This is 大奥

ふぉ〜ゆ〜 越岡裕貴 初主演舞台。

やっと、1年越しの座長。1年越しの初座長、大阪公演は本当に残念に終わってしまったけどもそれでも0番に立っている越岡さんを見て、タカツカサという素敵に役に出逢えて幸せな時間でした。

 

 

初日観た時の中盤のトンチキにはちょっとだけびっくりしたけども()それでも夜桜心中の越岡さんと小川優くんの掛け合いとか凄い良かったし、台詞が越岡さん自身を言ってるみたいで苦しくなるなぁって思う所もあったりして良かった。そして千穐楽に向かうに連れて芝居のボルテージが上がって行ってカンパニー全体がそれに応えててまさに台詞の中にあった「己の全てを掛けて望まれよ!この芝居!命をかけてやり通せ!を夜桜心中を通して体現してて、それを客席で私たちは受け取って体感出来て、なんて素敵な空間なんだろうって思った。

 

「しょうがねぇだろ?俺がおぼっちゃまなのは俺のせいじゃねぇ。」

「欲しいものは死に物狂いで手に入れろ!誰がそれを笑うかよ!」

「絡みついてくんだよ、払っても!払っても...払っても!産まれた時から何かを握らせてる両手には新しい何かは握れねぇ。例えそれが!やっと見つけた本当に自分が欲しかったものだとしても!!!」

「お前が本当に欲しいものを掴んで、お前が本当に行きたい道を行け!そのために捨てなきゃなんねぇもんは捨ててけ!」

が夜桜心中だけでいうと好きな言葉たちで、色んな選択肢や家庭環境があった中でジャニーズを掴んで今目の前に立っている越岡さんがこれを放つことでとっても刺さるものがあって、タカツカサと重ねても、タカツカサはきっと家柄に縛られて自分の欲しかったものを諦めた。だからクラノジョウ演じる2代目に何かを捨ててでも大切な欲しいものを掴み取れって言ってるわけでって思うと、タカツカサは過去に何を掴めなかったのだろうって思うところもあったり...?タカツカサは家光様を手に入れたかったりするのかな...?掴めなかったのは家光様なの?って思ったりもしたけどどうなんだろ。どっちにしろ♩あんな高慢ちきな我儘女 夫婦になったら地獄だろ〜を歌わせたのは天才だと思います(笑)

 

演技も去ることながら、MJメドレーもジャズダンスも踊ってる時は本当に楽しそうに踊ってその場を生きているし、タップも然りだけど。中盤の歌対決の時は聖子ちゃんやらせても可愛いし、着物着てても可愛いし、LOVEマシーン歌ってても可愛いし、あなたの好きなところ歌ってぴょんぴょんしてるのはもはやタカツカサでは無く越岡さんで可愛いし、振り幅もあって、本当に越岡さんの魅力が余すことなく詰め込まれてて、主催に思う事はちょっぴしあったにしろ、This is 大奥総じて好きでした。私は。

 

 

そして、越岡さんがカテコで届けてくれた言葉の数々が本当に素敵でこの人は暖かい人でこうやってポジティブに前向いて悔しさは見せず、言葉足らずかもしれないけど紡いだ言葉から沢山のありがとうと感謝と愛を届けてくれる人なんだなぁっと改めて。明日やれるかわからないそんな苦しい立場なのに必ず「舞台から元気(パワー)を送り続けたい」って言ってくれるのも、「みんな大変だから誰かを恨みたくなったら僕を恨んで(笑)色々あるけどポジティブにいきましょう」って言ってくれるのも、「ポジティブな1歩のがネガティブな1歩より大きいから、ポジティブに行こうぜ。ね、大丈夫。」って客席見て大丈夫を届けてくれるのも、涙を堪えて詰まりながら挨拶してくれるのも全部全部かっこよくて、そんな越岡さんの姿や届けてくれた言葉は私の頑張るためのお守り。終わった後にあゆふぉゆで届けてくれた「ポジティブに生きよう」もお守り。

 

越岡さん。良く越岡さんは「みんながいないと俺なんて」とか「存在価値ない」っていうけど、越岡さんの存在価値はあり過ぎるぐらいあって、僕を恨んで(笑)って背負わなくていいものを背負ってしまうこともあるけど、その優しさもかっこよさも立ち振る舞いもオーラも、越岡さんは0番にもっともっと立って行くべき人なんだよ。0番が似合う人なんだよ。座長だからって引っ張って行って特別を出すんじゃ無くてカンパニーみんなで1つのものを作るって考えてるその暖かさが、知らない間にみんなをちゃんと引っ張ってプラスの方向に舵を切って、凄く暖かい座組を作れる素敵な座長なんだよ。その座長の姿をこのThis is 大奥でカンパニーを通してまじまじと見せつけられました。本当に座長お疲れ様でした!(このご時世だからこういうよくわからないのもいいでしょ?って言っちゃう素直さもめちゃくちゃ好きですw)

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ッぱち!も楽しみにしています( ⸝⸝•。•⸝⸝ )

 

2021.04.30 

ぼくの名前はズッキーニ

 

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ママと二人で暮らしている少年・イカール。
ママは、イカールの事を“ズッキーニ”と呼び、いつしかテレビの前でビールを飲んでばかりになり、そしてズッキーニ(辰巳雄大)を怒鳴って叩くようになった。
ある日、ママは突然の事故で帰らぬ人になってしまう。

警察官のレイモンは、ズッキーニを養護施設「みんなのいえ」に連れて行った。クラスメイトは、リーダー格のシモン(稲葉友)をはじめ、アメッド、ジュジュブ、ベアトリスとちょっと変わった子供たち。戸惑うズッキーニだったが、厳しくもあたたかい養護施設のロージーパピノー園長に見守られながら、だんだんとクラスメイトたちと打ち解けていく。

そんな時、「みんなのいえ」にカミーユ川島海荷)がやってきた。
ズッキーニはカミーユから目が離せなくなってしまう。カミーユも、クラスメイトのみんなも、ズッキーニと同じように幼いながらにそれぞれ心の痛みを抱えていた。

みんなのいえ」では毎日のように何かが起きた。そう簡単にはいかない人生を、ズッキーニと子どもたちは一日一日重ねていくのだが———

 

https://www.ktv.jp/zucchini/

2021.2.28〜3.14 @よみうり大手町ホール

2021.3.19〜3.21 @COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

 

大好きな舞台にランクインした一作。観る人によって感じた方も感情移入する人も終わった後に感じることもそれぞれだと思う舞台だった。凄い苦しいところもありつつ温かさもありつつ、そんな舞台だった。なにより個人的に感じたのはこの物語に出てくる人は子供も大人も孤独で、その孤独に一緒に寄り添っていく舞台だと思った。そして愛で少しずつ空腹を満たしていくそんな物語。

 

 

まずズッキーニ。この物語の主となる人物なんだけど、タイトルにもなっている「ぼくの名前はズッキーニ」。ズッキーニの本当の名はイカールだけど、イカール母親はイカールのことを"のろま"の意味のズッキーニという愛称で呼んでいて、言わば悪口ではあるんだけど、ズッキーニにとっては母親が呼んでくれるその名前が大事で悪口なんかじゃなくて受け取れる唯一の愛で呼び方に固執していて、施設に行った時に先生方にイカールって呼ばれてる中「ぼくの!名前は!ズッキーニだ!!!!」って言っててそれがタイトルになっていると思うとこのタイトルすら深すぎて唸りたくなる。

 

日々ビール漬けのアルコール中毒のママに打たれてたズッキーニだけどその中で放たれる言葉が「ママは悪くない。悪いのはお空とビール。」だからこそ悪いお空さえ居なくなればってお空を殺そうとするの実に子供らしい考え方だなーって。そんな悪いビールなのにズッキーニは空き缶を大事にして施設にも持っていっててそんな歪な愛がとても苦ししかった。そしてママが死んでもズッキーニが施設に行ったとしてもママのことは唯一無二で大好きで、自分もひとりぼっちにさせられていたのに、ひとりぼっちになったママのことを気遣うなんてほんっとに。ある日お家に寄ることがあるんだがその時にママに「隣に来ていいよ」って言われた気がしてママの隣でやっとTVを見れるはずだったのにもちろんママが死んだのちの世界なのでママは居らず、そんなこととうの昔にズッキーニだってわかってるのに「ママが居ない」ってママを探し出すの本当に苦しくて泣いてしまった。「ママごめんね。ママは悪くないよ。ママー!ママどこ!ママー!」って泣きじゃくりながら何かに縋りたかりそうな声で泣いていてズッキーニには本当にママが一番なんだなって思った瞬間であったし、このシーンの辰巳雄大くんが本当に最高だった。

 

次にシモン。シモンは裏の主人公。私はシモンが個人的に大好きです。心の中はかまってちゃんで家族に誰よりも固執してて、でもそれを外に見せないように大人ぶって悪ぶってそんなシモンのことをハグしてあげたいとずっと思って見ていた。シモンの響くセリフが「構っても愛しても貰えない家族に何の意味があんだよ!家族なんてくそくらえ!!!」なんだけどこれって愛して構ってくれる家族が欲しくてたまらないしそれに固執してるから出てくるんだと思うんだ。他の子達とは違って自分の立場も弱さも全部知ってると私には見えるシモン。最終的に施設を出て行くズッキーニに放った「お前全部それ欲しいのか?今まで何もなかったじゃねぇか」もシモン自身に問いかけていると思ってて、シモンもズッキーニに出会って色んなものを手放したくなくなってるんだよね。だからこそのこの身長のお前が大好きだって言える関係性。シモンとズッキーニ最高だよ!!!!!!私が見た東京公演の前楽でシモンとズッキーニが正面切ってハグしてたのとてもよかったし、身長刻まれる時にズッキーニが両手でシモンに抱きつくの、好きでした。

 

さらに続いてカミーユ。ズッキーニが一目惚れする女の子。この子が多分一番大人のエゴで傷付けられている子供。それなのに大人の顔色見て反応伺って合わせて私って性格悪いのって言えるカミーユは大人だよ。強いよ。だからズッキーニに少しだけでも本音が言えてよかったなぁって思った。カミーユはズッキーニにきっと心底救われていると思う。「お掃除は任せてけろ〜」っていうカミーユ可愛くて好きでした。

 

 

ひとりぼっちのズッキーニズッキーニとカミーユのふたりぼっちになって、ズッキーニとカミーユとシモンの世界には3人しかいないってどんどん世界が広がっていって愛が広がって行くのがとてもよかったなぁ。舞台セットもとてもよくて始めは何もない黒板のセットなんだけど、そこに物語が進むにつれ落書きされたり文字が描かれたりしてその日その公演だけのセットになる。とても面白かった。床にもかけるようになっているから八百屋舞台になっていてそれもとてもよかったなぁ。

 

 

小説も映画もあるみたいだけど、どれも見れてないので見たいなぁって思っているので何れ摂取しようと思う。辰巳くんがターニングポイントになる作品とずっと言っていたが見終わった今その意味がわかるし本当に沢山の人に観て何かを感じて欲しい作品だなぁって思いました。

優秀病棟 素通り科

 

久々に文章を書きたくなったので書いているんですけど、なんで書きたくなったかって1月に配信で観た山田JAPANさんの「優秀病棟 素通り科」についてどうしても残しておきたかったからである(笑)

本当にこの話が自分の中で結構な衝撃で出逢えてよかったと本当に思える作品で、配信でしか観れなかったことを未だに後悔しているレベル(笑)

 

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嘘みたいに馬鹿げた出会い 自らこの世を去ろうとする男と、不運に不運が重なる初老の女

STORY
切り花を輸入する貿易会社に勤める飯塚哲人は、今、空に浮いている。人がどこにも繋がらず空に浮くのは、人生において最多でも一回だけ。そう、彼は自らこの世を去ろうとしていた...その矢先、突然かすかな丸みと共に、ガバ!っと抱きかかえられる感覚を覚える。なんか...キャッチされた...。キャッチしたのは、やたらと人の事情に介入したがる中年女性・喜久枝。不思議な縁は転がり、哲人は悲惨な道のりを歩んできた喜久枝の人生を知ることに。一方、充実した人生を送り、周囲からも愛されているようにしか見えない哲人は、なぜそんな決断をするに至ったのか...?

摩訶不思議な逆転現象 しかしそれは、現実でもままあることかもしれない。

優秀病棟 素通り科 | 山田ジャパン

下北沢 本田劇場 2021/01/20 - 2021/01/27

 

物語内でもあったんですが、本当にただの一般論で言えば、政府からの給付金がないと生きていけないレベルのカツカツさなのに給付金を貰うことすら出来ず家庭崩壊もしかかっている喜久枝(いとうあさこ)が自死を選んでそれを会社も家庭も何もかもが順風満帆でかるーく世の中の幸せ平均値を超えているような飯島(ふぉ〜ゆ〜 福田悠太)が助かるんだろうけどそうじゃなくて、全くその逆をするっていうところでまず心を奪われた。喜久枝自体の生命力と生きていく上で側から見れば凄く苦しいことも"普通"と思って笑って生きていける強さに本当にガツンと頭を殴られたような気がしていた。

もちろんそんな風に生きて行ける人が全てではないんだけど「幸せのバリエーションなめんな」って放った喜久枝がかっこよすぎてその通りだなって。どんな小さな出来事であれ、幸せになれるはずなのに他人と何かを比べで卑下して私たちはその幸せに気付かずに自分は不幸だと思って生きている。そんな人が喜久枝みたいに強く生きていこうなんてちゃんちゃら可笑しな話だ。

その上さらに喜久枝が現代人が避けて通ってきている "他人と関わる" ことを積極的にしている。

目の前に落ちてきてきた(見ず知らずの)飯島が自死をまた選んでしまうのが嫌だからというお節介だけで飯島の死の原因を特定しようとするなんてなんという他人への関わり方なの?!って思っていたところ劇中でもバーテンさんが「他人と関わると厄介ごとが増えるじゃないですか?」って言ってくれたので、あぁ一般論はやはり他人と関わらないが正解だよねって思わせられるし、やはり飯島も土足で自分に踏み込む喜久枝のことを初めはこれっぽっちも受け入れてはいない。自分のことすらままならない私らは喜久枝のように他人と関わっている場合ではないのだ。でも、自分のことでいっぱいなはずの喜久枝は飯島にちゃんと関わるし他人と関わることで見出してる景色もあるからすごいなぁって思う。

 

私はどちらかというと飯島に感情移入してしまうけれどもこの人って会社でも家でも嫌われるのが怖くて自分を沢山取り繕ってうまく立ち回って自分の思い通りにことを無意識に進めていけるある意味頭のいい人で、喜久枝が家族を想えたり人を想えたりする反面、飯島は自分主義で自分以外の想えない人なんじゃないかと思ってしまった。

その理由として「理由のない行動が怖い」飯島を見たからなんだけど、彼の行動には全て意味があってその行動は人に嫌われないための行動で、だからこそ自分の死の理由が分かった瞬間の生き生きさに繋がるんだろうなって思うのです。

そして飯島の「幸せのピークだから死ぬんです!窮屈で息苦しい世界がやってくるから!幸せが大きいほど失うのが怖いんだ。謎の死の理由は言葉に言い表せない不安だ!」っての共感しちゃいけないんだろうけど物凄く共感で、今が人生のピークだなんて思ってもないけど、このなんとなーく生きていける空気を下回る瞬間、人生が窮屈で嫌になってそれを考えると怖くて、今の地位やこのなんとなーくの空気を失うのが怖い気持ちわかっちゃう。

自分の人生は自分だけのもので、自分のことは自分で見積もるっていう飯島の気持ちによっていたから喜久枝に「どの時間にもあなたの知らないあなたの時間が流れてる」って言われた時に、ハッとして、自分のことを想ってくれている人が自分に対して時間を使ってくれていることを忘れちゃいけないし1人なんて絶対思っちゃダメという当たり前のことに気付かされた。辛くても幸せでもどんな世界が待っていても笑って生きていかなくちゃダメなんだっと。

そして最後に千穐楽公演で福ちゃんが言った言葉「話が来た時からこれは運命になるなって思ってて、普通は運命って後から運命だったなぁって振り返るけどこの舞台は運命の只中に居るなって思いながらお芝居できて呼んでもらえてよかった」この言葉を聞いて運命の只中にいる人の芝居を感じれることなんてないなって思って、だからこそこんなにも伝わってくるものがあるんだろうなって思い、凄い胸が苦しくなった。その言葉も含めてこの作品が忘れられないものになりました。

 

 

傘を持たない蟻たちは

久々に現れて何を書くかと思えば、本の感想です(笑)いや、本の感想なんか書く気なかったんです!なかったんだけど!読んでみたら最高すぎて思うことがありすぎて書かずにはいられなかったんです(笑)そんな最高の本は何かと言うと「傘をもたない蟻たちは」ですよ!!あのNEWSの加藤シゲアキの書いた小説です!!!!

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そもそもなんで今更読んでみたかと言うと知り合いに借りて聴いたNEVERLANDの中に入ってたシゲのソロのあやめの歌詞がわたしのタイプ過ぎて歌詞カード見たらシゲが作詞しててこれは本も呼んだら面白いんでは!?って思ったのがきっかけなんですが、想像通り面白かった!まじでもっと早く加藤シゲアキという作家に出逢って居たかったと思わせて来たからほんと加藤シゲアキ凄いよ!???(わたしなんぞが言わなくてもみなさんわかってるであろうがw)ってことでネタバレ有りでどんどん思ったこと書いてく!!!

 

 

 

 

 

⚪︎染色

話の種類としては恋愛。彼女がいながらも独特の感性(カラースプレーを腕に吹きかけたり)を持つ美優に興味を持って行き、そんな彼女の色に染められて行く文登の流れが好きで、彼女の色に少しでも染められたにも関わらず、結局美鈴と一緒の道を選ばず(選べず?)その結果自分自身すらわからなくなって、美優のアパートで自慰する文登には染められたはずの色はこれっぽっちも残っておらず、美優と過ごした日々の足跡すらも残ってなくて、結局美優と過ごした日々は?夢?幻想?ってなってる、文登が戻ったのは現実で付き合っていた彼女であった。っていうこの流れが大好きでした。

「彼女の色が僕に付く度に、自分も彼女だと同じだという気になれた。」「色褪せてもなお、彼女の色は刺青のように身体中に深く刻まれている。なあ、そうだろう美優。なのにどうして見えないのだろう。あの日々の色彩はいったいどこにいってしまったのだろう。」

最高に素敵な文章じゃない?この文章たち。刺青のように刻み込まれてたはずなのに、すーっと消えていってしまう儚さと切なさの表し方が好き。色でこんなにも人に堕ちていく様と空な様を描けるシゲの能力に脱帽です(笑)

 

 

⚪︎Undress

これまた度肝を抜かれたよ。題名通り「脱ぐ」がテーマな訳ですが、サラリーマンを脱ぐ、つまり脱サラしたい主人公大西のお話です。そんな脱サラを目標としている大西には社内に彼女がおり、恋愛も仕事も絶好調。むしろ最高の脱サラをするために必死に働くという考え方の彼。まず、この考え方すごくない???文章の中に、最高の「脱」に必要なものは何か。それは最高の「着」であるってのがあるんだが、妙に納得がいき、そうだよな!って思わせられ、そう思ったの同時に大西のことを理解した気になっていた。まあそんな最高の「着」をした大西は見事脱サラに成功し、念願であった最高の「脱」をすることが出来た!めでたし!とはいかないわけで、そんな脱サラした考え方大西がまず最初に直面したのは彼女のリサが別に彼氏がいたという最高に衝撃的な事実。あの彼女もちゃんといて恋愛もちゃんとしているリア充な感じから一転し、彼のことがわからなくなってきたタイミングである。そして読み進めていくと大西が左遷させた人と浮気してて、しかも大西の下に居たはずの小金井は社長の息子だったっていう順風満帆、自信満々で会社のために仕事していた彼が一転して落ちて行く感じがたまらなく好きだった。そしてボケたおじいちゃんが放ってた「おーにーばーばー」がまさかそんな意味なんて...!後味悪い!でも好き!!!最後の最後に転職がうまくいき「あぁ、また着るのか。」という、Undressしたはずなのに結局また着なければいけないというラスト最高!!!!!

 

 

⚪︎恋愛小説(仮)

これも大好きなやつ。小説家が200文字以内で女性のことを描くとそれが夢の中で実現される物語。昔の恋の久米島ユキエちゃんへの想いを取り返すかのように夢の中であってるんだけど、それは結局死んだ相手のやりたかったことをやっているように見えて実は自分のエゴで、ユキエちゃんを使った人形遊びっていう一言に度肝を抜かれた。妄想される対象のアイドルがそれを書いている。それだけでこの物語は大好き(笑)

 

 

⚪︎イガヌの雨

グロめで苦手な種類ではあったけど、面白いSF小説であった。3つ目の想像するだけで気持ち悪いイガヌを人々は食べていた。食べた瞬間に甘ったるい匂いが鼻をかすめ、心地よい痺れが全身を走り抜け、多幸感が染み入るように支配して行く食べ物イガヌは本当に人体に害はないのだろうか??外見はなくてもドラックそのものにしか見えないイガヌは人間を内側からダメにして行くものなんだろうなあって思ってしまった。イガヌは食べるな!と言っていた祖父の教えを破って食べてしまって祖父と喧嘩してしまい、その間に祖父は死去してしまい、祖父の葬式には祖父が大嫌いだったイガヌが料理として出てくる。そしてみんながそれを喰らう。美鈴にとっては辛かっただろうな....そして祖父がイガヌを嫌いだった理由。まさに今の日本でも変わってきている食の変化そのもので物凄い考えさせられた。そして心を入れ替えた美鈴が祖父の葬式に出てきたイガヌを見て逃げ出したにも関わらず、最後にの最後にイガヌが部屋に来て、目があった瞬間に唾液が滲み、ごくりと喉を鳴らした、っていう一言に全てを持ってかれた。やはり、イガヌはドラッグ的な要素を持った内面から壊して行く食べ物だったのだろうか....???

 

 

⚪︎インターセプト

これまじでやっばい!好き!!!大好き!!!女を落とそうとしていた男が居て無事落とせた!いえーーい!って話なのかと思いきや、実は全部女の掌の中で転がされてたって最高に面白くない????しかも女は男のストーカーだったって最高に面白い!!シゲアキさん天才かよ!!!!!これも最後の「わたしのことは捨てないでね」に恐怖という名の面白さを感じて、まじでシゲアキさん天才かよ!!!って思った瞬間でした(笑)

 

 

⚪︎にべもなく、よるべもなく

これもよかった...!泣けて来た。青春物語ですよね。友達のことを頑張って受け入れようとして行くけどやっぱり男が男を好きっていうのは受け入れなくて気持ち悪いってなってる主人公がとてもよかった。そしてその気持ち悪さから友達を避けるようになり、ある女の子の初めてをレイプ間際な感じで奪い去り、それもまさに自分のエゴでしかないSEXで、あーー、若いなあって思わせられた。そしてそんな自分が汚く見てて来た主人公がカビに覆われるって表現がとてつもなく好きでした。おっちゃんの話して居た「喜びは有限。悲しみは無限。ただ出来事として受け入れる。」って言葉に少なからず加藤シゲアキを見た。そしてこの言葉を読んでからわたしはこの言葉に割と救われている...

 

 

 短編小説集でわたし全ての短編小説を面白いって思ったことないんだけど、このシゲの短編小説集は本当に全部面白くて、後味悪くて(いい意味で)でもUndressなんかは救いがあったりして、加藤シゲアキっぽいなあって思うところもあったりで、本当に面白かった!!!!もっともっと加藤シゲアキの描く物に出逢えていたらって思えた作品でした。なので次からの作品楽しみにしてますね!シゲアキさん(笑)

 

縁〜むかしなじみ〜

気付けばもう10月も下旬でびっくりしている(笑)世の中はもうハロウィン!ってなっていてさらにびっくりしている(笑)そんな中、書こう!書こう!っと思っていた縁のことをやっと書こうと思います。

 

とある田舎の港町で育った同級生、大樹(福田悠太)、和也(越岡裕貴)、健太(松崎祐介)、良毅(辰巳雄大)が十数万人もの動員を誇るにぎやかな夏祭りを高台から眺めている。祭りの名物でもある「だんない節」は少年たちの憧れでもあった。そして自分たちが大人になったらあの「だんない節」を踊ろうと約束を交わす4人。

それから14年。過疎化した町の再開発計画が持ち上がり、29歳になった大樹と健太は土地買収に反対しているものの、町を活性化させる解決案を見出せないまま過ごしてきた。そんなある日、和也が紙袋を片手に大樹の店に飛び込んでくる。そこに土地買収を進めている小越(江端英久)らが追いかけてくる。小越は和也が持っていた紙袋を探していた。妹分の彩(田中れいな)と共にその場はうまくやり過ごした大樹たち。和也は紙袋は高校の先輩の土屋(嘉人)から預かったという。そこにずっと姿を消していた良毅が会社の上司である香織(大塚千弘)と帰ってきて‥‥‥

引用:エンタメ特化型情報メディア スパイス

 

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1.中学3年生の夏

♩君と夏の終わり、将来の夢、大きな希望、忘れない、10年後の8月また出逢えると信じて〜っていう夏祭りが流れててもおかしくなさそうな花火の上がる夏祭り(だんない節)を見つつ幼馴染4人がすっごい他愛の無い会話をするんだが、良毅だけは全て知っていた。自分がこの3人と過ごせるのは最後だと。自分は夜逃げしなければならない、けども、結果良毅はそれを誰にも言えず、一人悩み夜逃げして行った。そんなこととも露知らずイカ焼きを食ってる健太にマドンナの話しかしない和也に進路について話している大樹。この4人の他愛の無い会話がこの先の出来事を知っているとこんなにも切なくなるんだと2回目を観た時に凄く感じた。

そしてこの演出の時に通路を通ってステージに行くんだが、マツがとってもいい匂い(甘い感じ!)してほっこりした。辰巳くんは無臭だったけど、ある時はいい匂いがしたっていうのを友達から聞いたのでその日の気分なんだろうが、マツはいつも甘いいい匂いがした(笑)

 

2.和也がお金を持ってやってくる

時は変わって29歳。夜逃げした良毅はこの街にはもちろんいない。大樹はばっちゃんのお店を手伝い、和也は親を安定した生活させてあげるためにゴミ係時は呼ばれる公務員になり、健太は父を思いつつも漁師になっていた。

和也にこれ隠して!って言われて隠す場所探す健太と大樹が可愛い!!!結果冷蔵庫かよ!ってのもとっても可愛い(笑)そして逃げまくってる和也がかわいい。勝手口から逃げて端の方からちらちら家の様子覗いてる和也かわいいよ!!!!上手の席に入らないと見えないらしいけど(笑)狸を拾って大樹に預けたらそれが熊だったって話は普通に面白かった(笑)

 

3.良毅が帰ってくる

中学3年生の夏振りに良毅が街に帰って来た。会社の上司を連れて、東京のバナナを持って来て(笑)というのも上司は和也が憧れてたマドンナだったんだが...!何も知らずに良毅!って寄って行くのに名刺貰ってみたら”アーバンマリンズディペロップメント”で街を買収している大元の会社でみんながすぐに良毅を拒否したのが悲しすぎた。あれほどまでにみんな良毅が帰ってくるの楽しみにしてたのに。健太が「街捨てたやつだもんな」って言い放ったの良毅の事実を知らないとは言え、凄い悲しい。

 

4.高校時代の3人

大樹が肩壊して野球出来なくなって高校辞めてヤンキーと連んでて、それをどうにかしてとめたい和也と健太。大樹がそこに行くまで凄い悩んでたのに、和也と健太は頑張ってるからって相談できなくて、それって結局中学3年生の時の良毅を失ったのと同じで、それを分かってたからこそ和也は頑張って大樹にぶつかってそれに答えるように弱音を吐けたのかな?大樹は。

健太の「仕方ねぇだろ。お前手抜いてたのか?必死こいてやってたんだろ?やってダメだったら仕方ねぇだろ」と、和也の「良いんじゃない?逃げても。逃げ出したくなる時は逃げても良い。動物はさ、危ないって思ったら逃げるんだよ。人間だけだよ、逃げたらダメみたいに考えてるの。」ってセリフが大好き過ぎた。本当にこの3人のこのシーン丸っと良過ぎて好きでした。踠いてる3人が青春だなーっとも思って。

 

6.お金の真実

土屋さんも見つかり、みんなで話してたたころに小越もやってきて、良毅もプライベートモードでお店にやってきて、全員大集合。そしてお金のことで揉めまくってたらばっちゃんまで登場。実はみんなばっちゃんの生徒だったっというオチ。ばっちゃんに逆らえなくて小越がいい人になってるのが面白い(笑)喧嘩の時に健太に何回か殴られる良毅も可愛い(笑)喧嘩終わった後の掃除で箸拾って机に置いておいたら、佐山興行の人が箸入れに入れようとして「それ下に落ちたやつだから捨てといて」的なジェスチャーしている良毅くんめんどくさくて好き(笑)

お金の真実は街の人々から奪った裏金て、それを調査していた良毅と香織さんで、お金はいずれ良毅(アーバンマリンズディペロップメント)に渡るものだった。土屋さんに告発されて街が大好きだった良毅はなんとかしてあげたいって思っていたんだろうな。

 

7.良毅の気持ち

お金の真実を知った3人は良毅にどうにかならないのか!って言うけど、良毅はそうやって昔と同じように周りに頼って街が錆びれて行くのを見てた3人に憤りを感じてて、頑張って立ち上がらせようとするものの...っていうこのシーン本当に好き。良毅の街が好きでどうにかしたいって気持ちも見守ることしかできなかった3人の気持ちも辛い。良毅の嫌味を言う感じすっごい良かった!!辰巳くん演技うまくなった!「お前ら逃げてるだけなんだよ。街のせいにして、大人のせいにして、自分たちは何もしないでしんどいこと避けて」ってセリフ凄い胸に突き刺さった。そんな中で和也が街を出ていくつもりなのを告白。健太も大樹も悩んでる和也に気づけなかったのだ。和也も店やばっちゃん守ってる大樹や海守ってる健太を目の前に言えなかった。また同じことを繰り返す。結局何年経っても周りに気づけず、けど、誰よりも周りを気にしている4人なのだ。「ダチだ、なんだってさ、お前ら目開いてんのかよ。困ってた和也見えてたのかよ。情けねーよ!こんなんじゃあの時と一緒じゃねーか!」って言っちゃう良毅も悲し過ぎて...。良毅もわかってるはずなのにね。そして大樹が守りたいばっちゃん。自分のことは自分でやるからってばっちゃんに「俺が面倒みるんだよ。」って言うと「気持ちだけ貰っておくよ。」ってばっちゃん切なすぎる。ばっちゃん本当にいい人過ぎるよ...!

そして素直になれない良毅のために香織さんが良毅のしていることの真実を伝える。自分の職をかけてまで上に掛け合っていたことを。街が大好きなことを。やっと3人に良毅の気持ちが伝わった。「こいつら素直じゃないから」って良毅が言うけど、お前もな!って言いたくなるやつね!「都会にはなんでもある。金出しゃなんでも手に入る。でも心から話せる友達なんて一人もいなかった。ここに戻りたかったな。」これが良毅の全てなんだよね。そしてもう一度みんなで最高のだんない節を!!!!!グータッチして笑顔な4人見るとやっぱり微笑ましいね。「約束だもんね!!!」っていう和也がとても好き。

 

8.だんない節

だんない節が始まる前にばっちゃんを引き連れてくる大樹。そして大樹の顔を触るばっちゃん。これだけで大号泣です( ; _ ; )だってばっちゃん目が見えなくなっちゃったんだって。それでも感じてるよ!って。泣くしかないでしょ!

そしてだんない節!!!!普通にかっこいい。良毅の「気合いよろしく〜!」はちょっと笑うけど。大樹のだんない節が一番かっこいいと思うよ。さすが福ちゃん(笑)あとAメロはおせんべい焼けたかな?ってやってるようにしか見えなくて途中から面白くなってたけど(笑)辰巳くんの目が真剣過ぎて怖いけどかっこいい。なんだかんだでだんない節また見たい!ってなるからスルメだと思う(笑)バク転する辰越も反対で背中で回ってる福松かっこよかった。

やっこーい!どっこーい!やっせぇええらーー!

そして挨拶の時に客席をキラキラな目で見ている辰巳くん大好きです。名古屋で2階席を大きな目できょろきょろしてサイドまでしっかりみてお辞儀していく辰巳くんはとっても辰巳くんで辰巳くんらしくて大好きでした。

 

 

 

クリエの初日の挨拶でサンキュー、サンキューでーす!!!を出来て、名古屋の大千穐楽の挨拶でもこれまたサンキュー、サンキューでーす!出来て、いい感じに開けていい感じに締めくれた縁でした。次は23階の笑い!楽しみにしておりまする。

人と出逢うは不思議な縁

生きてりゃ時化ある凪もある

欲に手を出しゃ潮目が変わる

人生生きてりゃ丸儲け

 

 

千年前から愛してる!!!!

前回観てVBB中毒に陥り、どうしても2回目観たくなって当日券で入ってきた...!2回当日券挑戦して2回目で入れました。ほんと買えるかドキドキで整理番号引いたら割と早めの番号で、これは!!!って思ってたら無事に入れました( ˃﹏˂ഃ )♡嬉しくて受付で間違えて15000円払ってお姉さんに1000円多いですって返された時は恥ずかしすぎて穴があったら入りたかった、、、前回個人については書いたから今回は役についてでも書こうかな。というかわたしがこの人こう思ってるんだろうな、とか、好きなセリフとか書き記しておきたいだけ(笑)下記盛大にネタバレしております。

 

 

 

 

俺が俺がの藤志櫻、前へ前への藤志櫻っていう通りに単純に目立ちたがり屋で欲しいものを全て手に入れて来た藤志櫻は初めは話題のかぐや姫を手に入れたいな〜ぐらいな気持ちでそこまで愛しては居なかったんだろうな。単純に話題のものを手に入れたい!って感じで。なのにそんな藤志櫻が自分のお付きの家来の蛍太郎にかぐや姫取られて(しかも父にどうにかしてもらうよう根回しまでしてたのに)手に入らないと分かった瞬間からどうしても手に入れたい!と嫉妬に狂ってかぐや姫を愛し始めたのが藤志櫻だと私は思っている(ちょっとストーカー気質だよね)。そうやって嫉妬に狂ってたらヴァンパイヤにされてしまい嫉妬を心に何年も何年もかぐや姫を愛していくしかなかったのだろう、と。好き、好きが積もり積もって愛している、恨まれてでもかぐや姫の中に生き続けたいと思った藤志櫻はきっかけは何であれ一途だとは思う。

にしても登場の藤志櫻かっこよすぎたし、藤志櫻の舞かっこよすぎて辛い...!トゥーマッチだけど(笑)そのあとの謎かけの芸とかぐや姫に注げる歌の時のおちゃらけ藤志櫻も好き(笑)「かぐや姫とかけまして無我夢中と解きます。その心は....その心は.....心ここにあらず!はい!藤志櫻です!」も「麻呂っすか?٩( ᐛ )و」も可愛すぎやしません?かぐや姫は全然見てないけど可愛すぎません???

 

藤志櫻からTOSHIROになる瞬間の銀髪結わえてるのぱさっ!って解くとき美しすぎて尚且つ舌ベーーって出した時に、この人二次元かな?って思うんだけど、VBBのバックライトLEDに照らされて下から風吹いてるのもかっこよすぎで、ひたすら二次元過ぎて生田斗真×ヴィジュアル系×ヴァンパイヤを考えた人は天才でしかないので、菓子折を贈りたいと思うレベルである。千年から眠りから覚めて千年唄ってるときもこの人本当に魅せ方を分かってるんだろうなあって思う。ヘドバン綺麗に見せるのって意外と大変よ?(笑)そんなかっこいいのに、ちゃんと「しぇんねん」って言えてないの可愛過ぎるのに、「Vamp Bamboo Burn」がかっこよすぎてGAP!ってなる。

蛍太郎を殺したことで(生き血が欲しいが故に我を失って噛んで殺してしまっただけだろうが)かぐや姫と一緒に生きていけると思ったのに、姫はそれでも一途に蛍太郎を想ってて死んでしまおうとしてるなんて、藤志櫻は辛かっただろうな。藤志櫻も姫を愛しているのに。だから姫をヴァンパイヤにして2人でずっとずっと生きて生きたかったのに噛んだらエイリアンだったっていう。噛んだ時の吐き気痙攣目眩痺れの振り可愛いよね。からの歌での♫うううーぅうがかっこよすぎで斗真歌上手いなあって思う瞬間である。

 

看護師のアリサを噛んじゃってなんやかんやで振られて?ヴァンパイヤにするために血を何としてでも飲ませたくて、口を切って、その瞬間血がたらーって綺麗に口を垂れて行くのエロいしかっこいい、それをアリサに飲ませようと必死に口を合わせようとしてるの好き過ぎる。好きポイントといえばエイリアンvsヴァンパイヤのときにマダム馬場をスマートに守りながら戦ってる藤志櫻まじでかっこいい。守られたい(笑)そしてサカエさんに血を貰って最終的にお姫様抱っこしてソファーに寝かせるのかっこよすぎて生唾飲むわ(笑)

 

姫との戦いが切なすぎて。愛しているのに殺さないと行けないし、でも自分のことを恨んででも姫の心の中に存在し続けれたのは藤志櫻にとっても嬉しかっただろうし、どんな形であれ姫の中に存在していたかったんだろうな。

「恨めばいい、かぐや姫。俺を憎め。決して許すな。愛はいつか冷める、けど、憎しみは決して消えない。お主が俺を恨めば恨むほど俺はお主の中に生き続ける。生きろ!生きて俺を恨み続けろ。お主のいない人生など俺には想像出来ない。時が経ち姿形が変わってもお主の中の俺は消えない!!!!」このセリフ逸材すぎて泣いてた。言いながら姫を刺すんだよ...涙ポロリしかないわ。切なすぎて。そして最後の最後の「藤志櫻!!!私たちが愛し合ったらどうなっちゃうんだろうね!???」の姫の一言に「やってみるか?かぐや姫!!!」って返す時のかぐや姫の言い方がたまらなく好き。

 

 

 

姫は本当に本当に蛍太郎が大好きで仕方なかったのだろう。貴族を余所に竹を刈り、蒔を割ったり、汗を流して陰ながらに働いている蛍太郎を見て恋に落ちてそのままずっと見てるだけで、それだけで、幸せだったんだろう。そしたら自分の前に現れてこれはもう選ぶしかない、と。藤志櫻の舞の時だってセンターの藤志櫻なんか全然見てなくて蛍太郎だけを追ってるんだよ。自分がエイリアンだと知りながらも恋を実らせたかったのだろう.....そしたらストーカー気質な藤志櫻のせいで蛍太郎をヴァンパイヤにされて、その瞬間一生一緒になれないと悟ったと思うんだ、姫は。初夜に蛍太郎を奪われた姫は歌の通り「未だ独り身かぐや姫」なのだと。物凄く悲しい。そりゃあ恨むよ。千年もの間、藤志櫻に会うために、蛍太郎の復習をするためだけに、恨んで、恨んで生きて行くなんて辛かっただろうな。姫は蛍太郎を失ってから穏やかに過ごしたことあるのかな.....蛍太郎の持ってた斧で殺された姫は幸せでしたか???

ヒメとしてほぼかた研究所にいる京次郎が可愛すぎてですね。エイリアンにヴァンパイヤを合わせたら燃えてしまうって研究所のみんなに知られて端の方でどうしよう?って黒霧島と話してる京次郎すき。そして昔のことを思い出して震えてる京次郎たまらん。そんな中で蛍太郎との再会したのに研究所のみんなに殺されて、愛してる人を死ぬところを見なきゃいけないなんて辛過ぎる。自分がエイリアンなこと恨むよね。

最後の戦いで「藤志櫻!!私たちが愛し合ったらどうなっちゃうんだろうね!!!??」って姫が言うのかっこよ過ぎるし、大好きなシーン。にしても、愛した人も憎んだ人もヴァンパイヤ、そしてわたしはエイリアンっていう救われない切なさが大好きです。

 

 

 

かぐや姫に選ばれて辞退する時の天然なの?陥れてんの?がかわいい。年上に好かれる可愛さ(笑)悪気は全くないけど毒を吐くタイプなのが蛍太郎なんだろうな。「あるとすれば少しばかりの華、抑えても抑えても隠しきれない原石の輝き、つい女性の目を引いてしまう、容姿・見てくれ・ルックスだけでごさいます〜」というぐらいなのだから元々モテるタイプなんだろうな。そのあとの床に線を描きながら「そちら側のみなさんにはそちら側の魅力がありますので。それにひきかえ私は爽やかさしかない!一皮剥いても、二皮剥いても、爽やか!爽やか!爽やかの玉ねぎでございます〜」は本気で可愛かった(笑)

蛍太郎もかぐや姫に選ばれて一緒になれること嬉しかったんだろうなあ。姫様と遊んでる蛍太郎可愛い。そして彼自身も別に自分がかぐや姫に選ばれたことを藤志櫻に悪いと思っていないだろうし、殺してしまおう。って明るく言っているのも蛍太郎にとって、今はかぐや姫が一番でそれまで付いていた藤志櫻にこれっぽっちも心残りなかったんだと思う。

復活したときの蛍太郎はただのおっぱい好き人間で笑ったけど(笑)胸でかぐや姫を見分けるでない。

 

 

  • 番外編

記者会見の時の目つぶしテレビの「目つぶしじゃんけん、じゃんけんっ!チョキ!麻呂はチョキで目つぶししました。」が大好きすぎて、目覚ましジャンケン見るたびに思い出しては笑う。

「ヴァンパイヤ。エイリアン。混ぜるな危険。愛し合ったら燃えちゃった!Vamp Bamboo Burn!」ってこのお芝居のタイトルの意味を知ったとき全てが繋がって納得しまくった。最高!

そしてカテコの生田斗真×中村倫也×神山智洋×小池栄子がまじで最高すぎるから目が足りない。斗真側も見てたいし、倫也さん側も見てたいし、あと2つ目を下さい。音に乗ってる斗真が本当に本当に美しくかっこいいのに、はけるときにお姫様風に挨拶してはけて行くのはGAP!反則!すき!!!!

そしてちゃっかりKiss of VampとPrincess Bambooは両方飲みました。美味しかったです。わたしはKiss of Vampのが好きでした。フローズンフルーツ美味しかったです。明日でActシアターでのVBB終わっちゃってそれこそロス過ぎてこんなに会いたいのに1000年もそんな気持ちな藤志櫻ってすごいなあって変なところで実感する(笑)

 

Vamp Bamboo Burn〜ヴァン!バン!バーン!〜

 

生田斗真×劇団☆新感線の発表があったあの日からずーっと観たかったVBBをやっと観に行けました。はちゃめちゃだけど最高すぎて。Vamp Bamboo Burnってなんやねん!って思ってたけど舞台見てタイトルの意味がわかってよかったよ(笑)

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平安のやさ男・藤志櫻(生田斗真)はかぐや姫(小池栄子)に恋をするも、思い届かぬまま不死身のヴァンパイアとなる。時は2016年東京。ビジュアル系ロックバンドのヴォーカリストTOSHIROとして活躍するヴァンパイアは、ついに、愛する女の生まれ変わりに出会うのだがー!?

(上記VBB公式HPより引用)

 

下記ネタバレあります。

 

 

 

 

初っ端かぐや姫を見つけた夫婦を真似して竹を切ってる夫婦が居るんだがちゃんと竹を切れなくて中にいる子を殺してしまうっていうところからまず面白すぎて心奪われました(笑)そして結論から言うとかぐや姫とこの時死んでしまった子(竹の中にいる子)はみんなエイリアンっていうオチなんですけど、そのエイリアンvsヴァンパイアがこの物語の全てです。物語自体は曲と芝居で構成されててメリハリあってすごくわたしは好きでした。初めての劇団☆新感線だったけれども、こういう魅せ方なのかと思い感激した次第です。

物語について延々書いても仕方ないのでキャストの事についてでも書こうと思います。

 

生田斗真

この人素晴らしいよね。踊りも歌も本当に上手くてさすがジャニーズってなりました。ヴァンパイアの銀髪がかっこよくでなおかつヴィジュアル系の格好してるからタイプでしかなかった。衣装どれも似合っててかっこよかった。藤志櫻として生きている平安の時代の着物もよかつた。そして藤志櫻のぶっ飛んでる感じ好きでした(笑)かぐや姫を好きで好きで仕方なくてアピールしまくってるのに付き人に取られちゃうし挙句ヴァンパイアになったあとにかぐや姫に一緒にヴァンパイアになってこれからずっと廃られずに2人で生きていこう?って告白までしてるのに断られてるし、千年後でも必死にかぐや姫の生まれ変わりを探してかぐや姫の事愛しているし、一途でお調子者で。「千年先まで愛してる」だなんてどう頑張ったて普通言えやしないよ??(笑)あと殺陣がかっこよくて、またSHOCKで斗真のライバル役みたいなー。って思わせられました。

俺が俺がの藤志櫻、前へ前への藤志櫻、性癖は一周回って普通の藤志櫻のところの斗真がほんと可愛かった。まろっすか??ってチャラ惚けてるのもだいぶ好き。

あとはヴァンパイアの歯を付けて「千年の眠りから覚めて、千年」を言えない斗真が可愛すぎて困る。(亀梨がヴァンパイアの歯付けてる時と同じ感情を抱く)あと銀髪でヘドバンしてるのかっこよすぎかな!???カテコでみんなで歌歌うんだけどその時のノリ方が完全に生田斗真で魅せ方わかっててほんっとかっこいいの!!!!中村倫也さんと肩組んで1つのマイクで歌うってるのかっこよすぎだし、神山くんと背中合わせで歌って、ふっ!って笑うの反則だし!!!ここの絡みは本当にテンションが上がりました。そんなかっこいいことしてるのに最後の最後のハケではお姫様風にスカートふわっとさせてはけてくとかほんとギャップな!!!最高!!

 

 

神山智洋

WESTの人か〜。ぐらいのノリで思ってたけど見てみたら凄かった!いい意味でジャニーズらしさが無くて素晴らしい演技してたよ。爽やかさとかイケメンを売りにしつつ、付き人だからって謙遜してる感じ可愛かった(笑)一皮剥いても爽やか、二皮剥いても爽やか、どれだけ剥いても爽やかさしかない、爽やかの玉ねぎなのです!ってセリフがすごい似合ってた!!!多分かぐや姫に送る舞も踊ってたんだけど(記憶が定かではない)それかっこよかった!!!目隠しした状態でかぐや姫に妾を捕まえてごらん?って言われてきゃはきゃはしながら追っかけっこしてるの可愛すぎるやつですね。年上にモテるわ、こりゃあ(劇中の話です)

2幕ではパン1で出て来て中村倫也さんとかの胸揉みまくってるし、キリタンポが股間にあるって言われてるし、すごい頑張ってると思う。胸揉みまくる神山くんとてもかわいい。

 

 

中村倫也

凄い勝手に闇金ウシジマくんを見てから気になってた俳優さん。蛞蝓連合の時の金髪ショートがかっこよすぎて!とても似合ってるのにそんなこんなしてたら女装して出てきて可愛すぎて女として完全に負けて、この俳優怖い(笑)ってなってる次第です。物語の最後の方で恨みに犯されてる感じとっても好きです。あと斗真との最後のシーンめっちゃ好き。ホストのところも好き。

 

小池栄子

もはや安定だけど舞台女優として完璧過ぎるよね。プロポーションも完璧過ぎるし歌上手いし立ち回りもかっこいいし。ボロボロナース服の小池栄子かっこよすぎて!!!!斗真と闘ってるのかっこよすぎて!!!!かっこいいのも可愛いのも面白いのも魅せれる彼女のことをとても好きになりました。

 

 

 

他の出演者の方もみんな素敵で橋本じゅんさんもすごくよかったな。本当にもう一回観たいので多分観に行くと思われる(笑)全てをわかってる状態で小ネタとか楽しみたい〜!!!

千年!千年!って歌と千年前から愛してる〜って歌と混ぜるな危険の歌が頭から離れなくて観てからずっとぐるぐるしてます(笑)

映像の使い方も照明の使い方も好きすぎて次は小栗旬の髑髏城の七人を狙っております。