ずぶ濡れのあいらぶゆーー!!

不器用な僕なりに君に全てをあげる

秘密 -TOP THE SECRET-

 

実写化されると発表になった日からひたすら今日まで今か今かと待ち焦がれてた秘密の公開初日( ˆoˆ )/( ˆoˆ )/舞台挨拶付き行ってきました。

ネットでは割と酷評も多いけどわたし的にはちゃんと理解出来たし、映像も綺麗だし、グロ重ではあるけど好きな映画でした。原作読んでないから読んだ人からどう見えるかはわからないけども(笑)

 

 死者の脳をスキャンし、生前の記憶を映像化するMRIスキャナーが開発される。同システムを導入した第九こと科学警察研究所法医第九研究室が組織され、室長・薪剛(生田斗真)の指揮のもとでさまざまな難事件が捜査されることに。第九に配属されたばかりの青木(岡田将生)をはじめとする捜査官たちは、家族を殺害し死刑を執行された男の脳をスキャニング。事件発生時から行方不明になっている、彼の娘・絹子がナイフを手にした姿を捉えた映像を目にした彼らは……。

下記ネタバレ。

 

 

 

1.貝沼事件

結局のところ貝沼は薪のことを憎んで愛してたってことだよね。その証拠に貝沼の脳を見た鈴木の脳を見た際に死体が薪にすり替わってたからそれこそ貝沼が薪に拘り、薪のことを思いながら28人を殺して行ったというところに繋がるのではないか。また貝沼は自殺する際に自分の顔をわざと写し、薪に脳を見られることすら予測していた。それ程までに薪に執着し、薪に自分の全てを見て欲しかったのではないだろうか。ただどうしてそこまで薪に執着し愛情を抱いているのかは分からなかった。憎しみに関しては、教会でのあの一件が引き金だろうが。

28人を28種の方法で楽しみながら、なおかつ薪を思いながら惨殺していく貝沼は本当にサイコパスだと思う。そりゃあそんな映像見たら精神錯乱状態に陥り、自殺もしてしまうでしょう。

 

 

2.露口一家殺人事件

父親:露口浩一は何故絹子をあれほどまでに愛し、罪まで被ろうとしたかわからないけど、父親という愛情を超えて女として絹子を愛していたのだろう。また一線を超えてしまったことで女として見てしまったのかな〜。原作だと強姦されちゃうんだよね、確か。それだと絹子を性に傲慢な女にしてしまったという罪から絹子を愛し罪まで被るって気持ちはとてもわかるけど。

絹子は家族を殺した理由はただのカモフラージュでしかなくて、絹子の秘密を家族全員が知ってしまった。だからこそ殺した。ここら辺は完全にサイコパスだよね。秘密の内容もサイコパス感溢れてる。

 

3.貝沼と絹子

貝沼と絹子が知り合ったのは自己啓発セミナーってのがわかったけどだけど何故絹子がそこにいたのか、何故絹子はそこまで貝沼に介入して行ったのかの謎が解けなさすぎてずっと考えてる。もっかい見たい(笑)でも絹子は貝沼にもらった「K」の刻印のある鍵ネックレスを大事そうにいつもしてるからそこに絹子が貝沼に介入するなにかがあるんだろうなあっとは思っている。絹子は貝沼が刑務所で催眠をかけていたことを知っていたみたいだし。

 

4.青木一行

青木の秘密父親なのだろうが、そこが描かれなさすぎて!!!!!最後の犬の映像のセリフと父親の日記を噛み合わせて欲しかった。

映画の青木は本当に生真面でそれゆえに周りが見えなくなる時があって物事を冷静に捉えられなくて、なおかつ自分が他人の秘密(脳内を見た)を知ったことであっち側に連れて行かれそうな儚さと脆さがうまく出ていた。眞鍋を守りきれなかったことも後々彼の秘密となって行くんだろうとも感じた。美しい世界に生きていると知った青木は今後どうやって生きていくのだろうか。そこも見たい。

 

 

5.薪剛

彼はとてつもなく儚くて脆い。だけどそれをカバーするように強く生きている不器用な男。鈴木を守れなかったことをずっと頭に抱え、苛まれながらも似たような青木を選んで、鈴木を守れなかった分青木を守ろうと、薪にとっての「かわいい人=大事な人」の位置付けに青木を持ってきた。言葉では一切表してなかったけども(笑)不器用さが溢れてる(笑)

鈴木が薪に秘密にしたかったことを見た薪は何を考えたのだろう?鈴木は自分を守るためにそのために死んでいったのだ。薪に自分を撃たせてまで。

 

6.鈴木の守りたかったもの

それはただ一つ。薪剛であったのだろう。飼沼が薪を愛し憎みそれゆえに28人もの人を惨殺し、しかもそれを薪に見立てて殺した。そんな悲惨な真実を鈴木は薪に伝えられなかった。伝えたくなかった。むしろそんな酷いことはもう誰にも見てほしくなかった。だからこそ脳を破壊して誰にもこの映像を見れないように、薪に真実を伝えて薪が罪悪感に苛まれないように、自分一人ですべてを抱えて死んでいった。友達以上の関係だったのかな。薪と鈴木は。一緒に第九を立ち上げ進んでいき、鈴木は薪を信じて薪についていった男なんだろうなあっと。

 

 

7.番外編。舞台挨拶。

ただただ目に入る人が美しくてかっこよくて眼福でしかなかった(笑)ほんと生田斗真×岡田将生×松坂桃李って最高かよ。最強かよ。斗真と将生くんがひたすら耳元で喋っててかわいいなあって思ってた。そしてじゃんけん大会をする時に将生くんが右手?左手?って言ってるあたり平和過ぎた(笑)この人ほんっとかわいいよね。最終的に残ったのが桃李くんと将生くんでゆとり!って言われてるのも可愛すぎた。

あと栗山千明の衣装がエロくて目のやり場に困っている男軍団も可愛かった。絹子役の織田さんはそのまま居ても絹子っぽくって不思議な雰囲気だったなあ。

 

 

 

 

この映画を見て色々感じたけど、自分以外の誰かがその秘密を知ってしまった瞬間からそれは秘密じゃなくなってしまう。脳内を見る=正しいことなのだろうか?人には見られたくない秘密が沢山あるのではないだろうか。絹子が最低な仕事(ニュアンス)と言っていたがそれもわからなくはない。大事に大事に墓まで持って行こうと、守ろうとした秘密を簡単に見られ、周りが周知してしまうのだ。

たくさんの汚いことばかり(ニュースで流れる事件であったり、ニュースにならなくてもたくさんの個々の悪いこと)が流れてしまう世の中だけど、まだまだこの世界は美しい、綺麗だと思って信じて生きていけたらいいなあ...。そういう悪いことばかりじゃない時代に生きていたい。